Anarchy in the U.K.(EMI 2566)|2ndプレス“Factory Sample”プロモ盤の魅力を紹介

Sex Pistolsのシングル『Anarchy in the U.K.』(EMI 2566)の2ndプレス“Factory Sample”プロモ盤ジャケット写真Sex Pistolsのシングル『Anarchy in the U.K.』(EMI 2566)の2ndプレス“Factory Sample”プロモ盤ジャケット写真 7inch
『Anarchy in the U.K.』(EMI 2566)の2ndプレス“Factory Sample”プロモ盤。マトリックス番号やラベル、スリーブの違いが特徴の貴重盤です。

Here We Go!
Sex Pistolsのコレクション紹介、いよいよスタート!

エリオット
エリオット

ということで、記念すべき最初の紹介は… やっぱりこれですね!
Sex Pistolsのファーストシングル
Anarchy in the U.K.(EMI 2566)です!

sex pistolsのanarchy in the uk(EMI2566)のスリーブ写真(A面)
sex pistolsのanarchy in the uk(EMI2566)のスリーブ写真(B面)

今回は、その2ndプレスの中でも「Factory Sample」シール付きのプロモ盤をご紹介します!

🧷基本スペック

・タイトル:Anarchy in the U.K.
・アーティスト:Sex Pistols
・フォーマット:7インチシングル(45RPM※)
・発売日:1976年11月26日
・レーベル/カタログ番号:EMI 2566
・ジャケット仕様:赤のEMIダイカットスリーブ

💡「RPM(rpmとも表記)」とは「Round Per Minute」、つまり1分間に何回転するかを表す単位。自動車のエンジン回転数を示す単位と一緒ですね🚗

🧷 収録曲

・A面:Anarchy in the U.K.(Produced by Chris Thomas)
・B面:I Wanna Be Me(Produced by Dave Goodman)

🧷 プレス/バリエーション情報

✔️ マトリックス番号(ランアウト刻印)

・初回プレス:EMI 2566 A-1 / EMI 2566 B-1
・2ndプレス:EMI 2566 A-1 / EMI 2566 B-2

しかし、初回プレスでもA1 / B2 という組み合わせも確認されています。
これは初回プレス末期にB面ラッカーの切り直しが入ったものなんじゃないかと🤔?

💡マトリックス番号について説明するとだいぶ長くなってしまうので簡単に言うと、レコードの盤面の内周(ラベルの近く)に刻まれた製造番号のことで、プレス時期や版の違いを見分ける手がかりになりますね。

特にコレクターには重要なチェックポイントです。

マトが若いほど鮮度がいいんですが、流通するものが必ずしもマト1とは限らないのが難しいんですよね~😓

✔️ ラベルの違い

・初回プレス:赤ロゴ・茶色ラベル
・2ndプレス:赤ロゴ・茶色ラベル

同じ2ndプレスでも、ラベルの色味や文字フォントが微妙に違う2種類が存在するらしく、さらに深い沼が広がってます…。
自分は1枚しか持ってないので、もう1種は情報頼みなんだけど、Discogsとか見ると確かにラベルに差があるのがわかります。わかるかな😅?

センタータイプはプッシュアウト・センター (Push-out center)となっていて、ジュークボックス用に取り外しができるよう爪がついています。

3つ爪(通称「3-prong」や「tri-center」)が主流ですがこの盤は4つ爪(4-prong center)となっていてます。
特にEMI盤では3つ爪が多いため、4つ爪は少しレアとされています✨

✔️ スリーブの違い

・初回プレス:黒のプレーンスリーブが基本
・2ndプレス:赤のEMIダイカットスリーブ

ただし、初回プレスでも一部に2ndプレスと同じように赤のEMIダイカットスリーブ入りの個体も存在しているようです!また、逆パターンもあるみたいですね(初回末期 または 工場内混在説など諸説あり)

🧷 音質について

CDと比べてみると、迫力があって音圧やパワー感が強いかな。やっぱりグレンのベースはいいですね!
うちのプレーヤーではそんなに音がいいわけじゃないので思い入れ補正もかかってるかもですが😅

💡ちなみに、レコーディング時、ベーシストのグレンのベースアンプはスタジオの右側に配置され、Neumann U87という高品質なマイクでスピーカーを狙って録音されていたとのことです。
この手法はベースの存在感や迫力をしっかり捉えるのに適したものらしいですね✨

🧷 コレクターズ観点のポイント

初回プレス(約5,000枚)は、B面のプロデューサーが「Chris Thomas」と誤表記されて いるのが特徴ですね。
2ndプレスは「Dave Goodman」と正しく表記されています。

今回紹介しているのは、2ndプレスの中でも「Not For Sale」のシールが付いたFactory Sample盤。

sex pistolsのanarchy in the uk(EMI2566)のラベルの写真

これは「サンプル盤」「見本盤」「プロモーション盤」とか呼ばれるもので、一般販売用 ではなく、「非売品」です。
主にレコード会社がラジオ局、テレビ局、音楽雑誌のライター、大手販売店などの業界関係者へ、宣伝やリサーチのために無償で配布するものなんですが、このレコードに限らず中古市場などでたまに出回るレアなものですね✨

数年前に中古で4,800円で買ったんですが、 最近ネットで某レコード店の金額を見たら、まさかの48,000円…! って10倍じゃん!
Discogsの金額よりだいぶ高い値がついてるなぁ😓

入手難易度は初回プレスより高いかな?サンプルがどれくらい配られたのかわかんないので何とも言えないけどね。

🧷 個人的な感想

 店頭で見つけた瞬間は心臓バクバクで、テンションMAXでした😆
 やっぱりあのドキドキ感は、ネット通販じゃ味わえない楽しさがありますね~✨

🔜 次回予告

次回はもう一つの重要シングル、

 「God Save The Queen」Virgin VS181 初回プレスを紹介予定!

sex pistolsのgod save the queen(VS181)のスリーブ写真(表)

デザインも音も含め、見どころ満載の一枚です。お楽しみに!

  byebye 👋

7inchvinyl
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コメント

  1. rubbishflower より:

    自分は初回ミスプリントのマトA1/B2を持っていますが、単純にA1/B2のプレス途中にデイヴからのクレームが入って、B面のレーベルを差し替えたのでは?と思ってます。

    色味やフォントの違いはレコード工場と言うよりも印刷工場の違い、インクの「乗り」の違いかと思います。文字も現在のデジタルではなく活版印刷だったので、組版がヘタってくると文字も多少変形するので、そのせいかも?

    GSTQ(VS181)はレーベルのロイヤルブルーがインクの配合をミスったのか、灰(黒)色になっている個体もありますね。

    • エリオット より:

      rubbishflower さん、情報ありがとうございます。
      なんか組み合わせが多くてコレクター泣かせですね😅
      ラベルの違いはそんなこともあるかもですね。