Here We Go!
Sex Pistolsのコレクション紹介!

今回ご紹介するのは…
前回紹介した7インチと同内容の12インチシングル
The Biggest Blow(A Punk Player by Ronnie Biggs)/ My Way
※7インチのタイトルは”No One Is Innocent”です!
インタビュー入りのUK盤(限定盤)と日本コロムビア盤の2枚!
(日コロ盤は本来は帯付きですが、手元にあるのは帯なしです😓)
No One Is Innocent/My Way の記事はこちら!

🧷 基本スペック
・タイトル:The Biggest Blow(A Punk Player by Ronnie Biggs)/ My Way
・アーティスト:Sex Pistols
・フォーマット:12インチシングル(45RPM)
UK盤
・発売日:1978年6月30日
・レーベル/カタログ番号:Virgin VS22012
・ジャケット仕様:モノクロピクチャースリーブ
日本コロムビア盤
・発売日:1978年8月
・レーベル/カタログ番号:日本コロムビア YB-7003-AX(P)
・ジャケット仕様:モノクロピクチャースリーブ
🧷 収録曲
UK盤
・A1:The Biggest Blow(A Punk Player by Ronnie Biggs)
・A2:Biggs/Jones/Cook Interview
・B1:My Way
日本コロムビア盤
・A面:No One Is Innocent(A Punk Player by Ronnie Biggs)
(ゴッド・セイブ・ザ・ピストルズ)
・B面:My Way
(マイ・ウエイ)
※ラベルの表記をそのまま転記してます。
これも両A面シングルですが、ラベルはAB表記されています。
🧷 プレス/バリエーション情報
✔️ マトリックス番号(ランアウト刻印)
・UK盤:S-17 VS-22012-A3 tone/S-7 VS 22012 B2 tone ()
・日本コロムビア盤:YB-70003A-1/YB-7003B-1
✔️ スリーブ
まずはUK盤


続いて日コロ盤


どちらも同じモノクロのピクチャースリーブ
日コロ盤は右上に日本盤のカタログNoの記載があり、裏面(My Way側)にもUK盤と同じカタログNoが表記されてます!同じく左下には当時の価格の記載があります。
当時の価格は¥900で今の取引価格とあんまり変わらないですね😅
UK盤のインナースリーブには、”PATENT Nos.1.125.555”と”MADE IN GREAT BRITAIN”のスタンプあり。
✔️ ラベル
UK盤は、7インチと同じく両面ともクリーム色の単色ラベル
曲のタイトルはThe Biggest Blow(A Punk Player by Ronald Biggs)になっていてスリーブの表記と違ってますね😅


日コロ盤は、いつもながらの美しい青ラベル
こちらは”The Biggest Blow”が”No One Is Innocent”になってます。


ちなみにMy Wayの収録時間は ”3:03” と誤表記されたままですが、日コロ盤の表記は更に短く ”3:00” になってます!
・No One Is Innocent
・The Biggest Blow
・ゴッド・セイブ・ザ・ピストルズ
・Cosh The Driver
…色々タイトルが変わりますね😓
🧷 コレクターズ観点のポイント
このUK盤は、限定20,000枚のビッグス、ジョーンズ&クックのインタビューが入ってます。
1stプレスっていわれてますが、もっと若いマト(A1/B1・A2/B1)があるので怪しいですけどね。
まあ枚数も多いんでレア物じゃないんですが⋯このレコードは入手するまで割と時間がかかりました😅
インタビュー入りのマトはdiscogsでみるとA3/B2しかないみたいなんで、マトを調べるか、盤の溝をみて判断できるかと思います。
🧷 インタビュー
とりあえず何を言ってるか全然わからなかったのでiphoneのボイスメモで文字起こししてみました。
Speaker Aがロニービッグス、Speaker Bがスティーブとポールだと思います。
インタビューの時間は6分ぐらいあるんで全部文字起こし出来てるのかはわかりませんが⋯😅
✔️ インタビュー文字起こし
Speaker A: What’s the matter? You’re coming, eh, biggie?
Speaker B: Right, now, listen, unless there’s some more fucking beers first.
Speaker A: Oh, my god, here we are.
Speaker B: More beer, or we don’t fucking start.
Speaker A: Three more fucking beers.
Speaker B: Three more beers, or we don’t even do this.
Speaker A: Yeah, we don’t even do your fucking program without some more fucking beer.
Speaker B: Who knew the surveyor a bit sharpish?
Speaker A: Right, now, listen, I’m gonna ask a few serious questions now, come on.
Speaker B: Yeah, I know, all joking aside.
Speaker A: Put that fucking thing down.
Speaker A: Now, listen, who’s like the, what, where did punk rock music begin? Because, you know, seriously.
Speaker B: What?
Speaker A: I’m sorry, Mr. Cook.
Speaker B: I’ve read all about your performances, and I’m totally disgusted.
Speaker A: You fucking liar.
Speaker B: We’ve read all about you too, and you’re fucking disgusting also, I know.
Speaker A: All right, so we have something in common in us.
Speaker B: Yeah, what about the train robber?
Speaker A: In us, as well. What about the train robber?
Speaker B: Well, you tell us what about him.
Speaker A: I’m just asking a fucking question, me old.
Speaker B: Get over it, get over it.
Speaker A: All right, now, what is punk rock? Let me be quiet for a moment. Get your fucking teeth in your mouth a bit. And Mr. Cook, you’ll be kind enough to answer.
Speaker B: It’s the same sort of thing.
Speaker A: It’s the same sort of thing as you’re doing.
Speaker B: Making a lot of money, but then fuck off.
Speaker A: What do you mean doing fuck all?
Speaker B: I’ve got a lot of money for doing nothing.
Speaker A: Yes, but I would like to work, and I’m not allowed to by the authorities.
Speaker A: What is punk rock? Seriously now, come on.
Speaker B: It was a name given to us by the press. We just thought we were a normal rock group, right? And we were so bad, the press had to label us something. They called us “punk rock.”
Speaker A: Nasty and what?
Speaker B: Punk means bad, right?
Speaker A: Yes, now I understand. And were you really that bad?
Speaker B: And it just carried on, yeah.
Speaker A: Is that why you called Johnny—whatever his name is—Johnny Rotten? It wasn’t his real name, I understand.
Speaker B: No. He’s bad, he’s bad.
Speaker A: And now you’ve had another chap in your group named Mr. Vicious. How come you have simple names, like Mr. Jones and Mr. Cook?
Speaker B: Because we’re working class, yes.
Speaker A: Now, would you please tell me, if you can, how this punk rock movement took on so much—how did you become famous overnight?
Speaker B: Because we don’t fuck about. There was fuck all else, nothing else. Just Rod Stewart and other boring old turds.
Speaker A: What musicians would you include in your list of boring turds?
Speaker B: Rolling Stones, Olivia Newton John, Freddie Mercury, Led Zeppelin…
Speaker A: What about George Formby?
Speaker B: He’s a turd as well.
Speaker A: Tell me how you fellows got started in the world of punk rock.
Speaker B: We started off before we met Johnny Rotten. We used to meet at Malcolm McLaren’s sex shop.
Speaker A: Why was it called a sex shop? What was the inference?
Speaker B: Sex—sex crime and big tits, sorry.
Speaker A: Can we try to be serious?
Speaker B: We used to nick our gear in the beginning. We didn’t have money, so we used to nick it off people like David Bowie.
Speaker A: Interesting—as an old ex-crook, I’d like to know how. What was your first job as a crook?
Speaker B: Woolworths.
Speaker A: Woolworths? What did you do there?
Speaker B: Pens and pencils. No rubbers.
Speaker A: Okay, don’t use rubbers, presumably. Only French ones?
Speaker B: Only French ones, yeah.
✔️ インタビューの要約
翻訳してもニュアンスがよくわからないとこが結構あったので、AIに要約してもらいました。
以下が大体の内容です。
このインタビューは、1978年にブラジルに逃亡中の大列車強盗犯ロニー・ビッグスと、イギリスの伝説的パンクバンド、セックス・ピストルズのギタリスト・スティーヴ・ジョーンズとドラマー・ポール・クックとの間で行われたとされる会話を記録したものです。荒削りで酒にまみれた雰囲気の中、彼らは相互に挑発し冗談を飛ばし合いながら、自身の背景やパンクロックについて語っています。
最初にジョーンズとクックは、インタビューの開始前に「ビールをもっと持ってこい」と連呼し、ビッグスの真剣な質問を茶化すなど、ゆるく騒がしい空気を作り出します。ビッグスがパンクロックの起源について問うと、彼らは「俺たちは普通のロックバンドだった。しかしあまりに下手すぎたので、マスコミが『パンク』という名前を貼り付けた」と答え、パンクは自らの意志で名乗ったものではなかったと説明します。また、パンクという言葉は「悪い」という意味で使われており、彼らの荒っぽい行動や音楽性を表現する言葉になっていったと語りました。
芸名についての質問では、「ジョニー・ロットン」や「シド・ヴィシャス」の名前は“悪さ”を前面に押し出したものであると彼らは認める一方、クックやジョーンズはそのまま本名を使っていると説明。これは自身たちが労働者階級に属しているため普通の名前でいいとの考えに基づいています。司会者がジョーク混じりに「なぜMr.サディストやMr.マゾヒストじゃないのか」と問うのに対し、クックは「ただ良い酒飲みだから」と返し、和やかなやり取りに。
パンクが短期間で人気を博した理由として、彼らは当時の音楽シーンを厳しく批判します。ロッド・スチュワート、ローリング・ストーンズ、オリビア・ニュートン=ジョン、フレディ・マーキュリー、レッド・ツェッペリンなどの「退屈な旧世代の音楽家(boring old turds)」が市場を席巻していたことを指摘。その中で新しい表現を求めていた若者たちにとって、パンクは新鮮な反抗の象徴となったと語ります。
バンドの結成初期については、マルコム・マクラレンの経営する「セックスショップ」がメンバーのたまり場だったと説明。店名の由来を問われると、「big tits(大きな胸)」などと下品な冗談で煙に巻き、真面目な答えは避けられました。活動資金が乏しかった初期、楽器や機材を盗んでいたことも自嘲混じりに告白し、冗談半分に「デヴィッド・ボウイから盗んだこともある」とまで語ります。ビッグスが「最初に盗んだのはウールワースのペンと鉛筆」と尋ねると、「消しゴムはなかった」と答え、司会者が「rubbers(消しゴム)=コンドーム」と引っかけて下ネタを展開する場面も。この軽妙な会話は終始続き、緩いながらも彼らの本音が表れています。
また、司会者ビッグス自身も大列車強盗としての過去を持つことから、犯罪にまつわる話でジョーンズとクックと共鳴。互いに窃盗の逸話を語りながら、退屈な社会や権威に対する不満を共有している様子がうかがえます。全体的に、真面目な議論よりも冗談混じりの挑発と酒の席の語らいに近いこのインタビューは、パンクの持つ無秩序で反体制的な精神を生き生きと伝えています。
余計な考察までしてくれてますけど内容的にはこんな感じですかね✨
🧷 おまけ
この12インチ”The Biggest Blow”のジャケットに”Bormann”という人物がいますが、”Bormann”は、ナチス・ドイツ政権下の高官だったマルティン・ボルマン(Martin Bormann)でヒトラーの側近・秘書官として知られています。
もちろん本人ではないですしベースも演奏していません😅
ボルマンは、ベルリンの戦いの混乱の中で消息を絶ち戦後、南米に逃げたっていう生存説があったので歌詞にも出てきてるのかな?
実際には遺骨のDNA検査で1945年にベルリンで自殺したことがほぼ確定していますけどね。
🔜 次回予告
次回もTGRRS関連のシングル「(I’m Not Your) Stepping Stone / Pistols Propaganda」Virgin VS339 を紹介予定です!
このシリーズもあと3枚です。お楽しみに!
byebye 👋
コメント
お疲れ様です。
UK限定版、自分も持ってますがインタビューの中身が知れて良かったです。デジタルを駆使した今時な考察ですね。
日本盤帯付き、後でインスタに上げておきますね。
では!
お疲れ様です。
iphoneのボイスメモで文字起こしができるのを知って試しにやってみました。
所々抜けてる気がしますが、まあなんとなく分かればいいかなと😅
世の中便利になりましたね😊