Indecent Exposure|【フランケン盤】UK盤スリーブ” X SEXB-005” + US盤 “SP-6148”+西独インナー

Sex PIstols /Indecent Exposure 12inch・LP
Sex Pistols/Indecent Exposure | “Frankenstein Pressing” with UK Sleeve (X SEXB-005), US Vinyl (SP-6148) & West German Inner

Here We Go!
 Sex Pistolsのコレクション紹介!

エリオット
エリオット

今回ご紹介するのは…
同一のライブ音源※で多くの種類が出回っているブートレグ!
 Indecent Exposure

  ※ Live at the 76 Club, Burton (Upon Trent), 24th September 1976.

本来のUKオリジナル盤は「X SEXB-005」ですが、手持ちはスリーブのみで、盤はUS盤「SP-6148」、さらにインナースリーブは西ドイツ製という、いわゆる「フランケン盤」です。

なお、UK初回盤には piercing poster が付属していますが、このレコードでは欠品しています。

フランケン盤とは
レコード・コレクターの用語で、「オリジナルとは異なる盤・ジャケット・付属品を、別の個体から寄せ集めて組み合わせた状態」を指します。
名称は Frankenstein(フランケンシュタイン)の “寄せ集めの怪物” に由来。
保管や販売の過程での入れ替わり、前所有者による差し替えなどが主な発生要因です。

本記事中では形式上、①・②で表記します!
 ① UK盤:X SEXB-005
 ② US盤:SP-6148

🧷 基本スペック

タイトル:
 ① Indecent Exposure
 ② Indecent Exposure または Live at the 100 Club, London, Sep. 24, 1976
※ ”100Club” と表記がありますが、実際は ”76Club” でのライブですね!

アーティスト:Sex Pistols

フォーマット:LP(33 1/3RPM)

発売日:
 ① 1978年10月
 ② 1979年

レーベル/カタログ番号:
 ① Rotten Records X SEXB-005
 ② Not On Label SP-6148

スリーブ仕様:
 ① 折りたたみ仕様のリソ印刷スリーブ
 ② 白いスリーブ。シュリンクの中にインサート(チラシ)

インナースリーブ:
無地のスリーブやチ♡コ写真のスリーブ等いろいろバリエーションあり。
このインナースリーブは “ENVELOPE MADE IN WESTERN GERMANY” のスタンプがあるので西ドイツ製ですね!

🧷 収録曲

✔️A面

 1:Anarchy In The U.K.
 2:I Wanna Be Me
 3:I’m A Lazy Sod
 4:Pills
 5:Don’t Give Me No Lip
 6:Stepping Stone
 7:Submission

✔️B面

 1:Liar
 2:Substitute
 3:No Feelings
 4:No Fun
 5:Pretty Vacant
 6:Problems

🧷 プレス/バリエーション情報

✔️マトリックス番号(ランアウト刻印)

 ① SEXPI-1A or SXPX 1A
   SXPIS-1B or SXPS1-B
 ② SP6148A / SP6148B

✔️スリーブ

▼二つ折りスリーブを広げた写真。ちゃんと背表紙もあります!

▼こっちがスリーブの表

▼こっちがスリーブの裏

ちなみにSP-6148のスリーブは下のものだったんですけどね。
※画像はネットから借用させていただきました🙏

✔️ラベル

 モノクロ写真に手書き(手書き風フォント?)でカタログNoが書かれています。

🧷 コレクターズ観点のポイント

✔️ フランケン盤考察

 二つ折りのスリーブには Rotten Records / X SEXB-005 の記載があるのでUK盤仕様ですね。

ただし今回のスリーブは端に折り返しの厚みがなく、シンプルな一枚紙の二つ折り構造です。
さらに外側の赤インク部分の印刷も比較的きれいで、UKオリジナル(X SEXB-005)に見られる(といわれている)リソ印刷の粗さやムラは確認できません。
そのため、オリジナルというよりは後発のコピー(いわゆる“ブートのブート”)の可能性が高いと思います。
とはいえブートレグは当時から仕様がまちまちなので、断定は難しいところですね😓

背表紙もきちんと印刷されており、見た目はオリジナルに近い仕上がりになっています。

盤のほうはラベルから見るとUS盤。
同カタログNoのベルギー盤も存在するみたいですが、ラベルが異なるのでこれはUS盤で間違いなさそうです。

UKとUSが自然に混ざることは考えにくいため、中古レコード店か前所有者が入れ替えた可能性が高そうですね。

✔️ 相場感

DiscogsやPopsikeを参考にすると:

UKジャケ完品:£80〜£120(約1.6万〜2.4万円)
US盤:$40〜50(約6千〜7千円)
ポスター付きUK完品:$120(約1.8万円)超の落札例あり

ただしフランケン盤は20〜35%ほど価値が下がり、さらにポスター欠品もあるため評価は下がりますね😓

実際に売却する場合は「フランケン盤」としてまとめるより、スリーブ単体・盤単体でのバラ売りのほうが高値がつきやすそう。それぞれ需要がありそうなんでね。

まぁ、まったく売るつもりはないんですけどね😅

🧷入手したのは・・・

このレコードを入手したのは今から30年ぐらい前かな?
当時、都内某所で近隣のレコード屋が一堂に会した「レコード市」で見つけました!

今みたいにネットで情報を得るなんてなかったので雑誌を頼りにあさってたんですが、見つけたときは「こんなレコードがこの値段で⁉」って思いましたね😆

今思えば、かなり安かったのはブートのブートだからってことなんでしょう。
でも、音もいいしジャケもかっこいいので、お気に入りの一枚ではあります👍✨

🔜 次回予告

次回は、”76Club” のライブ音源を基にしたオフィシャル盤・ブート盤を色々紹介しようと思います!

お楽しみに!

byebye 👋

12inch・LPvinyl
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コメント

  1. rubbishflower より:

    ブートはね、闇ですよ。
    何を信じたら良いか分からなくなるw

    だから自分は程々にしておきました。
    一度、ブートは全部売り払った事も。大した数ではありませんでしたが。

    ブートでたまに高値を付けているのがありますが、自分は全く触手が動きませんw

    最近、ブート→公式化が多いですが、これからはそんなのばかりなんでしょうね。

    • エリオット より:

      お疲れ様です。

      ブートは次から次へと出てきますし、昔はブートでしか聴けない音源も今では公式で出てますからね😅

      ただ、ブートのCDなんかはワンコインで変えるようなものも多いんで、ジャケ写がよかたっらついつい買っちゃうんですよね😆←この辺は買ってほとんど聞いてないですけど…

      初期のころのライブで演奏されてた音源化されていないカヴァー曲とか出てくればいいなぁと思いますね!