Here We Go! 今回も、ピストルズに関連する書籍を紹介します。
その第2回ということで…
神話の裏側を覗く 「セックス・ピストルズ・インサイド・ストーリー」
音源コレクターの地図になる1冊! 「セックス・ピストルズ伝説 DAY BY DAY」
この2冊を紹介します。
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セックス・ピストルズ・インサイド・ストーリー

🧷 基本情報①
- タイトル:セックス・ピストルズ・インサイド・ストーリー
- 原 題:The Inside Story
- 著 者:フレッド ヴァーモレル, ジュディ ヴァーモレル
- 訳 者:野間 けい子
- 発行所:シンコーミュージック
- 発売日:1986年3月1日
- 価 格:1,870円
🧷 ボロボロのページが語る、自分のピストルズの原点
実はこの本が、一番最初に買ったピストルズ関連の書籍なんです。
何度も何度も繰り返し読み返してきたせいで、ページがボロボロになって、今では一部がバラけてしまっています。
今のようにネットで何でも調べることができる時代ではなかったので、この本に描かれていたピストルズの「生々しく、美化されていないリアル」が、当時の自分にはめっちゃ興味深かったんですよね。
『インサイド・ストーリー』のおススメポイント
① 秘書ソフィの日記(マルコムの神話が覆る!)
ピストルズといえば「マルコム・マクラーレンが裏ですべてを操っていた」っていうイメージが強いですよね。映画『The Great Rock’n’Roll Swindle』を地で行くような。
でも、この日記を読むとそのイメージがかなり変わります。
実際の内情は、緻密な計算というより、その場しのぎの行き当たりばったりで…
けど、それが結果的にバンドのカリスマ性を生んだのかな、とも思います。
メンバー同士の生々しいやり取りや、オフィスの混乱ぶり、リアルな台所事情まで見えてきて、とにかく面白いんですよね。
② バンド結成前のエピソードと加入の経緯
ピストルズが「Sex Pistols」になる前の話、そしてグレン・マトロック、ジョン・ライドン、シド・ヴィシャスがどうやってバンドに加わっていったのかも細かく描かれています。
伝説として語られる前の、まだただのガレージバンドだった時期の空気感がそのまま残っている感じ。読むたびにワクワクします。
③ メンバーの身内インタビュー(幼少期のリアル)
他の伝記と違うのが、メンバーの母親など、身内へのインタビューが多く載っているところです。
ロックスターとしての彼らではなく、普通の少年だった頃の話や、家族から見た素顔がかなり生々しく語られています。
「スターになる前」のエピソードが、この本の大きな読みどころだと思います。
④ 巻末ディスコグラフィーの思い出
そしてやっぱり巻末のディスコグラフィー。
ネットがない時代、このリストがどれだけ貴重だったことか。
手元のレコードを見比べたり、「こんなの存在するの!?」って想像したり、当時はみんな食い入るように見ていたんじゃないかと思います。
今見ると情報が違っていたり、怪しい部分も結構あるんですが…
公式からのリリースのほか、音質が悪くて「よく出すな、こんなの」と酷評されたブートレコードなども色々と紹介されています。
…そのブート、のちに買いましたけどw
セックスピストルズ伝説 Day By Day

🧷 基本情報②
- タイトル:セックス・ピストルズ伝説 Day By Day
- 原 題:The Sex Pistols Diary: Day by Day
- 著 者:リー・ウッド
- 訳 者:野間 けい子
- 発行所:JICC出版局(現・宝島社)
- 発売日:1990年7月1日
- 価 格:1,200円
『セックス・ピストルズ伝説 Day By Day』のおススメポイント
こちらの本もピストルズの結成前から解散までを載っておりますが、データベース的な要素が大きいですね。
① ライブの会場・セトリを網羅!最強の答え合わせができる
各ライブの会場名やセットリストが、とにかく細かく載っています。
手元のライブ音源(ブート盤)を聴きながらこの本を開くと、
「この音源ってコンプリートなのか?」
それとも、
「何曲かカットされてるのか?」
みたいなことがかなり分かりやすい。
さらにありがたいのが、正式な会場名を確認できるところ。
ピストルズのブートって、たとえば「76 Club」でのライブなのに「100 Club」って間違ってクレジットされてるケースが結構あるんですよね。
そういう怪しい情報を、この本で答え合わせできるのがめちゃくちゃ楽しいんです。
② 当時のフライヤーが豊富で見ているだけで楽しい
データ本なんですが、当時のギグのフライヤーやポスター、雑誌の切り抜きなんかも大量に載っていて、パラパラ眺めているだけで当時の空気が伝わってくる。スクラップブックみたいな感じですね。
③ 「未聴音源」への期待と、気になる未発表曲
読んでいると、
「え、この日のライブまだ聴いたことないぞ…?」
っていう日がどんどん出てきます。
「音源残ってないのかな?」とか、「実は誰かテープ持ってたりして…」とか、
コレクター的な妄想が止まらなくなるんですよね。
さらに、未発表曲?「Sod In Heaven」みたいな、マニアが反応してしまう名前もサラッと出てきたりするし…
コレクター心をずっと刺激してくる、終わらない地図みたいな本です。
今回紹介した書籍
どちらも現在は絶版なので、紙版は中古で探す形になります。
ただ、タイミングによってはKindle版が読めるものもあります。
※インサイドストーリーは、英語版がKindleから配信されています。
Amazonだと、どちらも大体1000円前後ですね。
絶版の割には価格は安めです。
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他にもヤフオクやメルカリなどのフリマサイトにも出品されてますのでぜひ探してみてください!
まとめ

『インサイド・ストーリー』は、ピストルズの”内側”の人間臭さを見せてくれる本。
『Day By Day』は、その出来事を”記録”として整理してくれる本。
片方だけでも面白いんですが、2冊を行ったり来たりしながら読むと、当時の出来事の奥行きが出てくる感じがします。
昔は、この2冊に載っている情報を頼りにレコードやブートを探していました。
今みたいにネットで簡単に調べられなかった時代だったので、自分にとっては本当に”地図”であり、ピストルズを深く知っていく入口だったと思います。
もちろん今見ると情報が違っていたり、怪しい部分もあります。
でも、そういうところも含めて当時の空気なんですよね。
世間で語られる「ピストルズ神話」とはちょっと違う、もっと人間臭くて、混乱していて、行き当たりばったり。
それがSex Pistolsの実像に近いんじゃないかと、この2冊を読むたびに思います。
何年経っても、結局また本棚から引っ張り出して、手元の音源を聴きながら読んでしまう2冊です。
byebye 👋


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